だんだん秋らしくなってきました。秋分の日を過ぎましたし、もう季節はautumnです。ところで、この英単語autumnの語源はラテン語autumnus<秋>なのですが、そのautumnusはもともと「豊潤の時季」というところに意味を発しています。そうしてみると、英語autumnもなかなか季節感に溢れる言葉と言えそうですね(季節を表す語に季節感というのも変な言い方ですが)。
さて、気が付けば連載状態になっているこのコーナー、今回は「食欲の秋」ということで、これまでと毛色の違う話を紹介しましょう。
「胃袋と足」
胃袋と足がどちらが有能か言い争っていました。お腹も運んでいるし、それだけ自分たちの方が力が強い、と事あるごとに足が言うと、胃袋はそれに答えて言いました。「おやおや、足さん、私が栄養を摂らなければ、君たちは何も運ぶことが出来ないんだよ」
この話も「イソップ寓話集」に含まれるものです。しかも、色々な寓話集に収録されており、いわば定番となっています。ここで紹介したものはその中でも短いバージョンです。
胃袋と足の言い争い、というのは想像するに奇妙なものですが、この話はまさに
An army marches
on its stomach. <腹が減っては軍(イクサ)は出来ぬ>
を地で行く話です。しかし、ここでの胃袋の主張も手とか口が登場しないと成り立たない気もしますし、何か不毛な感じがします。要するに、彼ら(?)は
You scratch my back and I'll
scratch yours. <持ちつ持たれつ>
なわけで、お互いに誉め合っていたほうがよほど生産的なのです。
Too many cooks spoil the broth. <船頭多くして舟山に上る>
ということになると、やはりお互いに困るわけですし。何というか、バランスが大切ですよね。
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